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東北の、舌ったらずが、まだ、好き

生きていて
いつのまにか死んでいて
また朝に生まれて
いつのまにかの夜に死ぬ
ことしの桜は灰色で
熱い湯をぼたぼた落とすと
真っ赤な桜が足に咲いた
東北には咲いたかな
あなたの部屋の窓から見える
一本の桜がすきだった
窓をあけるとぼたぼたと
散った桜が舞っている

ひにちぐすり
ひにちぐすり
時間が傷を癒してくれるなんて
都合のいいことを言うな
愛してないと殺せない
ずっとあのこを愛してる

はしりだす
あなたの背中
黒点の
とおく とおく
足跡 嘘 嘘
血で滲む

ぱたぱたぱた
うしろに響く
あいつを追う
わたしの影かな
置いてかないで
ふたり歩いた公園は
いまだに暗くて道も無い
どうかどうか行かないで
明けたら始発で会いにいくから
片道2万の切符を買って
会いにいくから
ぱたぱたぱたぱた
暖かい重さを頂戴
そしたら何も言わないよ

さよなら には
準備が必要です

深夜のかえりみち
自転車がパンクして
押して帰るか
捨てて帰るか
イライラする
うまくいかない
どこでまちがったのか
小さい声で悪態吐く
どうやら調子が悪いようだ
家までの暗いかえりみち
二度ほど吐いて
いっしょに涙流れる
どうしてここにいるのだろう
引き返そうか
どこにいるのか
死んでしまうのか
わたしだけが知っている
かえりぎわの涙
「次」が死ぬこと
わたしだけが知っている
言えない、
別れを惜しむ男と女
まるで他人、明日のわたし
さよならの音がする
睡眠の音がする
長い睡眠 ただそれだけ
また、長い長い朝
やりなおすつもり

おとといの大雨で
近所の金木犀が死んでしまった
マンホールに落ちた花が溜まっていて
それを踏んで先に進むことにする

盗まれた からだとこころ
どこへゆく
宛先不明 ドブの底
どこへもゆけず ひざ抱え
遠くの声に 血を揺らす

 
夏はきらいだ、美しい思い出がひとつも無いから
馬鹿な奴も増えるし、なにより人間の肌が嫌いだ

だけど、昼前の痛い太陽から逃げるみたいに
汗をたくさん流しながら自転車を漕いで
坂を下って感じる風の中に
夏っぽい花の香りが混じっていて少し気分が良い
去年の11月に短く切られた皇帝ダリアが
また3mくらいまで伸びていたから嬉しくて
なんとなく、くだものの甘い香りを感じたら
いつも夏を待ち望む東北のきみを思い出した
去年の今頃のことが、まだ手の中に残っている

戻りたいとは思わないけれど
どうか、こころだけは返して
うるさい蝉がぜんぶ死んだら
今度は笑顔で会いに行くから
どうか、わたしのこころを捨てないで
きみを思い出すのは29度と32度
夏は大嫌いだ
夏は、大嫌い

‌終電逃して歩く夜
目線が迷子 反復ネズミ
壊れた左のポケットに
いくら詰め込んだとしても
こぼれおちゆく夢たちよ
点々 点々 転々と
それを道しるべにして
きみの家まで行くつもり
 

朝からずっと ひとりごと

なるほど そーゆーことね
おっけー だいじょうぶよ
知ってた 知ってるからさ
いらない もういらないよ
すきにして 興味ないのよ
くだらない さよならだよ

わたしがなにも知らないとでも思ってた?
「知ること」が、わたしの趣味なのですよ
「知らないふり」演じて吐く嘘、涙も枯れた

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