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さよならと痛み2

ひにちぐすり
ひにちぐすり
時間が傷を癒してくれるなんて
都合のいいことを言うな
愛してないと殺せない
ずっとあのこを愛してる

さよならと痛み

はしりだす
あなたの背中
黒点の
とおく とおく
足跡 嘘 嘘
血で滲む

こころ5

ぱたぱたぱた
うしろに響く
あいつを追う
わたしの影かな
置いてかないで
ふたり歩いた公園は
いまだに暗くて道も無い
どうかどうか行かないで
明けたら始発で会いにいくから
片道2万の切符を買って
会いにいくから
ぱたぱたぱたぱた
暖かい重さを頂戴
そしたら何も言わないよ

こころ4

さよなら には
準備が必要です

こころ3

《ひどいのよ ずっと ずっと
ワタシのこころの傷が
まだ癒えないから不安なの
って、そう話したの
そしたら あのひと
呆れたように笑ったわ
なぜ笑ってるの?と聞いたら
「何回もそれ言うから」って
呆れたように笑ったわ》
ゴミ箱に捨てても無意味
過去の自分は他人なのか
過去の悪事は他人の罪か
許せぬことが罪なのか
あなたの日記を盗み見た
わたしの悪口が心地よい
知らぬ女を口説く滑稽な姿よ
すべて筒抜けとは知らずに
知らぬ女に擦り寄る惨めさよ
誠実さのかけらも無い日々よ
誰からも愛されないわけだ
これがわたしの愛したおとこか

そんな話しをどこかで聞いた
わたしだけの秘密にする、ことにする

こころ2

深夜のかえりみち
自転車がパンクして
押して帰るか
捨てて帰るか
イライラする
うまくいかない
どこでまちがったのか
小さい声で悪態吐く
どうやら調子が悪いようだ
家までの暗いかえりみち
二度ほど吐いて
いっしょに涙流れる
どうしてここにいるのだろう
引き返そうか
どこにいるのか
死んでしまうのか
わたしだけが知っている
かえりぎわの涙
「次」が死ぬこと
わたしだけが知っている
言えない、
別れを惜しむ男と女
まるで他人、明日のわたし
さよならの音がする
睡眠の音がする
長い睡眠 ただそれだけ
また、長い長い朝
やりなおすつもり

こころ

おとといの大雨で
近所の金木犀が死んでしまった
マンホールに落ちた花が溜まっていて
それを踏んで先に進むことにする

月と火星

最寄駅に着いたのは深夜1時過ぎだった
改札をでると警備員がいて
だるそうに駅を仕舞う準備をしていたから
わたしの乗った電車は最終だったのだと思う
駅の外につながる階段を降りていると
下から5段目くらいの所に泥酔した男が寝ていた
なにかに縋るみたいに階段にしがみついていて
顔は突っ伏しているから見えないが
持ち物や服装から、おそらく同世代だろう

なんだかすごく悲しくなった
わたしも酒を飲んでいたが一気に冷めて
なるべくその男を見ないようにした
泥酔している人間が心の底から大嫌いだ
なんならそのまま誰にも迷惑かけず死んでくれと
悪態を吐きたくなるほどだ
だらしなく甘えて生きることは気持ちいいか

人生は不公平だ
得をする人間は最初から決まっている
「人生は博打」なんて台詞は成功者の言葉遊びだ
この世界はイカサマだけでできている
俯いて自分の爪先見つめて歩く日々が
本当に、いつか報われるのか?

 

思考を紛らわすには月を見るのがいい
見上げると火星のほうが大きく光っていた
そういや誰か、今夜は火星が…って騒いでたな
うるせえなあと、そのときは聞き流したんだ

 

そんなこと考えていたら電話が鳴った
時間は深夜1時半をまわる
こんな時間に電話をかけてくるのはひとりだけだ

火星のこと、教えてくれようとしてるのかな
もし知らなければ、教えてあげよう
おなじ道を隣で歩けないのならば、せめて
おなじ夜の空を眺めようよ、なんて
ただの言葉遊びだけど

百億光年の記憶7

盗まれた からだとこころ
どこへゆく
宛先不明 ドブの底
どこへもゆけず ひざ抱え
遠くの声に 血を揺らす

 
夏はきらいだ、美しい思い出がひとつも無いから
馬鹿な奴も増えるし、なにより人間の肌が嫌いだ

だけど、昼前の痛い太陽から逃げるみたいに
汗をたくさん流しながら自転車を漕いで
坂を下って感じる風の中に
夏っぽい花の香りが混じっていて少し気分が良い
去年の11月に短く切られた皇帝ダリアが
また3mくらいまで伸びていたから嬉しくて
なんとなく、くだものの甘い香りを感じたら
いつも夏を待ち望む東北のきみを思い出した
去年の今頃のことが、まだ手の中に残っている

戻りたいとは思わないけれど
どうか、こころだけは返して
うるさい蝉がぜんぶ死んだら
今度は笑顔で会いに行くから
どうか、わたしのこころを捨てないで
きみを思い出すのは29度と32度
夏は大嫌いだ
夏は、大嫌い

りとひとり

‌終電逃して歩く夜
目線が迷子 反復ネズミ
壊れた左のポケットに
いくら詰め込んだとしても
こぼれおちゆく夢たちよ
点々 点々 転々と
それを道しるべにして
きみの家まで行くつもり
 

朝からずっと ひとりごと

なるほど そーゆーことね
おっけー だいじょうぶよ
知ってた 知ってるからさ
いらない もういらないよ
すきにして 興味ないのよ
くだらない さよならだよ

わたしがなにも知らないとでも思ってた?
「知ること」が、わたしの趣味なのですよ
「知らないふり」演じて吐く嘘、涙も枯れた

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